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U35 Glass Architecture Competition 公開審査会 (11/15)

11月15日(火) AGC studio(東京・京橋)にて行いました審査の結果、各賞が決定しましたので公表させていただきます。
最優秀賞作品は、2017年3月9日(木)〜6月10日(土) AGC studioにて開催されます「U35 Young Architect Japan.」展(予定)にて
原寸大で展示されます。ぜひご期待ください。

最優秀賞 優秀賞

こちら側と向こう側 / This side and the other side
川嶋洋平 / Yohei Kawashima

砂漠のフォリー / desert folly
酒井亮憲 / Akinori Sacai

GLASS HORIZON / ガラスの水平線
前嶋章太郎 / Shotaro Maeshima


公開審査会にお越しいただけなかった方に、審査の様子を一部ご紹介させていただきます。


日 時 : 2016年11月15日(火)18:00〜20:00
会 場 : AGC studio 2F セミナールーム

審査員 : 太田浩史(建築家) 佐藤淳(構造家) 平沼孝啓(建築家)  新井大吉(AGC旭硝子)
提案者 : 川嶋洋平、酒井亮徳、前嶋章太郎

[ 講評から抜粋 ]

太田浩史

皆さまお疲れさまでした。最終選考の過程からお話しますと、大きな差があった訳ではありません。僅差でありましたことから審査員全員で、消去法により決定したところがありました。それは良い意味ばかりではありません。今日の3名の発表は、提案の内容自体がフワっとしていて、これから原寸制作で起こるであろう、さまざまな技術的な課題に、果たして応えられていくだろうかという不安を抱かせるものでした。提案イメージについては良いのです。いろんな想像を働かせたでしょう。ただそれが本当に実現に向かっていくのかっていうのが私はとても不安になりました。特に、最後の発表者、前嶋さんは顕著だし、象徴的だったと思うのですが、森も雨もない、この京橋の交差点のすごく明るいところで、あのイメージをどうやってすり合わせていくのかが共有できなかった。もし森じゃなくて交差点にしてしまったという提案であれば、それはそれで現実に沿わせていく道が見えたからよかったな。そういうのが見えなかった。酒井さんの提案は、発表を聞き質問をするたびに、返答する言葉ひとつひとつに、このままつくっていけるのだろうかという不安が重なりました。小さくても原寸で展示をするときに、ちゃんと詰めていけるのかどうかが大切です。それが川嶋さんのアプローチには、モックアップの椅子をちゃんと作りすぎて、そこじゃないだろうっていう気がするし、安易に映り込みっていう言い方をしているのが、映り込みとはなんなのかっていうのをちゃんとやって考えればいけるのかもしれないと思って、詰められそうな、可能性というものを評価されたんじゃないかなと思います。いずれにせよ京橋という東京の一等地に、原寸の小さな建築をつくり、自分の名前で展覧会へ出展するということへの責任をあらためて認識していただいて、来館者が体験され忘れられない記憶となるような原寸の実現化を期待しています。


佐藤淳


皆さまお疲れさまでした。一次選考の際に全ての提案者からいただいたどの案も、ブラッシュアップが必要だなぁ、と思っていましたが、今日、二次・公開の発表をお聞きして、各案とも、それなりのポテンシャルを持っていることを感じていました。提案自体のポテンシャルは、酒井さんの小さなピースでドームをつくるという提案が、一番ポテンシャルを持っていると思います。だけどこの提案は、単純にシングルレイヤーの道具をつくっているだけで、全体座屈の心配はある。つまりこの解決策としての一歩先の発想を持ち、形態を生み出してほしかった。例えば、何重にも入れ子状になっているドーム状の形態を立体的につないでいくような幾何学的なアイディアですね。発展していけるポテンシャルがあり、しかもその複数存在してくる連続した接合部のひとつをどうつくるのかっていう、相当難しいテーマを持ち、ひとつが解決すると応用した策ができあがる。このように提案という取り組みをはじめる時に、私たち審査員に投げかけるような挑戦的な提案があるような、目前に計画された実現が、高い値になることを示してほしかった。そして3Dプリンターの適用方法としても着目点としては良いと思っています。ですが、これだけ普及されてきた3Dプリンターの使い方の話を聞いていて、あらたな提案がなかったことが残念です。今日発表をしてくれた3名ともですが、つまり、これまでの提案時間に、どれだけで到達したか、これまでの時間にどこまで到達したかで問題点はわかっているというか、わかっているのはわかりましたけども、そこから発展をさせていくアイディアが無かったことから、やや物足りなさを感じたというのが正直なところです。そして前嶋さんの提案の屋根ですが、「実はフラットにしたいんだ」と言うことを聞けたのが、私としては良かったと思っています。構造も含めて建築の全体形状をつくっていくところで、既知の形態ではなく、前嶋さんのボキャブラリーを組み合わせると、どんなオリジナリティが生まれ、発展していくんだろうと興味をもっています。最後になりましたが最優秀賞を受賞された川嶋さんの提案は、構造の立場から正直なところをいうと、ちょっとさみしい(笑)。今日用意されたスタディ模型やモックアップを駆使して実験して取り組もうとしているところに可能性は感じています。構造のアイディアではないにしても、穴(開口)の開け方だとか、光のコントロールだとかに、トポロジーやスペクトルの考え方をどんどん盛り込んでいってほしいな、という期待を込めています。


平沼孝啓


本日は皆さまお疲れさまでした。まずはこの歴代の若手建築家を輩出されはじめているAGC審査会へ、名古屋から駆けつけ話してくださった、2012年の最優秀賞受賞者・米澤さんのU-30、U-35後輩・出展者へ向けた激励のようなレクチャーはすばらしかったと思います。4年前、今日のような審査会で1等を獲得された提案を実現化するために、試行錯誤の実験を重ねながら幾つもの失敗と絶望を経験され、設置された後に、時には、太田さんに撤去を命じられそうになり(笑)、時には、佐藤さんに、実証実験に立ち会いをされ、過酷な経験をされ、先ほどの写真のように実現されたということは、僕たち選考を当番する者にとっても、主催をされるAGC旭硝子さんにとっても、そして米澤さん本人にとっても、ありがたい経験をさせてもらっていると感じています。あらためて今日、発表をしてくれたことに感謝を申し伝えます。約6年間、毎年開催をしてきたことから生まれた期待でしょうか? 満席になるほど本日、多くの方々が聴講に駆けつけてくださる開催となりましたね。恐らくここにいる多くの方が、建築に関連する取り組みをされておられると思いますのでご存知だと思うのですが、ガラスという普及されてきた素材を使い、実現化を前提とした実験的なあらたな提案をすることは大変な作業です。そして二段階方式の審査で、一次選考は通過しても、二次審査ではこのような公開で発表し、選考する百戦錬磨の審査員からは、原理に基づいたコンセプトを技術的なロジックで解く手法を発表しないと納得してくれない方たちばかりで(笑)、少数指名の競技であるものの、獲得するには、なかなか難しいコンペであると同時に思うのです。 今年も挑戦してくれたU-35展覧会の出展者たちは、今年の初めに展覧会への公募から選ばれた方たちです。これまでつくってこられた建築のプロジェクトを展覧会会場で発表し、展示する皆さんはこの時点でフラットな関係でしたが、展覧会が終わると、このAGCコンペでは、これからの提案で勝負しなければならない。建築に関わる多くの者たちにとって、貴重で大切な場となりはじめているんじゃないかと感じていました。そして来春。今日の最優秀賞を受賞された川嶋さんが、どんなガラス建築の空間をつくってくれるのか、非常に楽しみにしています。本日はどうもありがとうございました。


新井大吉

本日は皆さまお疲れさまでした。私はそもそも建築やガラスの技術者ではないことから、細かな講評を避けておりましたが、本日の提案者からは大変、楽しいお話しをお聴かせいただくことができました。アドバイスとなりますかどうかわかりませんが、最優秀案となりました川嶋さんがこれから実際につくられる計画をされる時に、提案にありました「全て同じガラスを使いたい」という提案がありましたが、恐らく穴(開口)を含めて、厚みの違う何種類かのガラスを使用した方が、川島さんが求められた効果を発揮されるように感じていました。ガラスによる光の反射と吸収する特性を制御した表現になることを含めて、おもしろい作品になると思います。そして制作については、私たちも協力させていただきますので、議論を重ねながら来春に向けた展覧会を楽しみにしています。最後になりましたが、本日は私どもAGCスタジオへ聴講にお越しくださいました大変多くの皆さま、ご来場いただき誠にありがとうございました。


公開審査会の様子



審査員:太田浩史さん(右)と佐藤淳さん(左)


審査員:新井大吉さん(左)と平沼孝啓さん(右)


提案者:川嶋洋平さん


提案者:酒井亮徳さん


提案者:前嶋章太郎さん


2013年度の最優秀賞者 米澤隆さんにご講演いただきました


最優秀賞は川嶋洋平さん





一次審査結果発表(9/21)

厳正なる一次審査の結果、下の3作品が選出されましたのでここに公表させていただきます。
11月15日(火) AGC studio(東京・京橋)にて行われます公開二次審査のプレゼンテーションによって各賞が決定されます。
本ページ下部には、二次審査会の詳細をご案内をさせていただいております。
若手建築家のプレゼンテーションと有名建築家・構造家による審査を聴講できる貴重な機会です。ぜひ皆様お誘い合わせの上ご参加ください。
Here to announce the three proposals elected in the preliminary stage. Find out each awards that going to be determined in the open final screening holding at AGC studio on the 15th of November (Tuesday). Take this opportunity to witness the new architects present their proposals. Along with this the critics will be given by the well-known architects and structural engineer during the discussion. See the details to the open final screening as indicated below.

 

こちら側と向こう側 / This side and the other side
川嶋洋平 / Yohei Kawashima
砂漠のフォリー / desert folly
酒井亮憲 / Akinori Sacai
GLASS HORIZON / ガラスの水平線
前嶋章太郎 / Shotaro Maeshima




35歳以下の若手建築家によるガラス建築の設計競技 公開二次審査
(第70回デザインフォーラム)
Under 35 Architects Glass Architecture Competition ( Design Forum Vol.70 )


ガラスは、透明性をもつ硬質素材という特質により、温度や湿度、騒音などから人々を守る役割を果たしながら、内部空間に明るい光をもたらし、外部環境への視界をクリアに広げることができる、現代建築には欠かせない存在となっています。閉ざしながら透明性をもつ未来的な空間には、人々に清々しさや感動を与える力があります。この設計競技では、今後の活躍が期待される35歳以下の若手建築家から、ガラス素材の新しい使い方や表現の建築の提案を募ります。
Glass has been indispensable material in modern architecture. Its transparency transmits light into interior space while achieving clear view extending to the exterior environment. This hard material allows to control room temperature and humidity as well as the reduction of noise coming from the outside. These features inspire people and carries power to bright ideas to the future architecture.
Young architects aged under 35, who are expected in the future, propose new ideas for glass architecture in this nominated design competition. Among the architects, only the best proposal gets an opportunity to realise in the exhibition. On the theme of "glass architecture with various lights," the exhibition shows the possibility of the glass architecture in the future. The visions of the young architects are expected to cater new idea in this exhibition.


© AAF アートアンドアーキテクトフェスタ / Art & Architect Festa
U-35 若手建築家 / U-35 young architects



二次審査 (最終) / Open Final Screening

一次審査通過作品 上位3作品の審査を、プレゼンテーション形式で行います。
Presentation of three finalist
テーマ / Theme

多様な光のあるガラス建築
glass architecture with various lights

提案条件 / Proposal Conditions

構造はとくに限定しませんが、原則としてガラスの特性を新しく読み取った建築の提案を求めます。ガラスの新しい使い方、照明を含む光の効果的な活用、ガラスの必然性などをキーワードに提案を期待しています。また、できるだけ現在の技術で実現可能な建築物の提案としてください。
Structure has no limits. We seek for new interpretation of glass. We expect proposal considering the “inevitability” of the glass and “efficiency” of the light and lighting.As much as realistic and attainable proposal with the current technology.

審査員 / Jury

太田浩史 / Hiroshi Ota
(ヌーブ共同主宰 / Joint superintendence of Neuob )

佐藤淳 / Jun Sato
(佐藤淳構造設計事務所主宰 / Jun Sato Structural Engineering)

平沼孝啓 / Kohki Hiranuma
(平沼孝啓建築研究所主宰 / Kohki Hiranuma Architect & Associates.)

新井太吉 / Daikichi Arai
(AGC旭硝子 ガラスカンパニー ビルディング・産業事業本部 日本・アジア事業部 日本事業部長 / Asahi Glass Co., LTD. )


1968年東京生まれ。博士(工学)。
00年デザイン・ヌーブ設立(15年ヌーブに改称)。主な作品に「AGCスタジオ(2010)」、「矢吹町第一区自治会館(2016)」など。東京ピクニッククラブ共同主宰。
太田 浩史 (おおた・ひろし)
建築家 | ヌーブ

Hiroshi Ota(Architect)
Neuob


1 9 7 0 年愛知生まれ。0 0 年佐 藤淳構造設計事務所設立。1 0 年より東京大学准教授(A G C 寄付講座)。建築家と協働で、 数々の現代建築を新たな設計 理念によって実現させてきた。
佐藤淳 (さとう・じゅん)
構造家 | 佐藤淳構造設計事務所

Jun Sato ( Structural engineer )
Jun Sato Structural Engineering

1971 年 大阪生まれ。99 年 平沼孝 啓建築研究所設立。主な受賞にイノ ベイティブ・アーキテクチュア国際 建築賞(イタリア)や、ジャーマン国 際アワード(ドイツ)など。14 年ヴェ ネチア・ビエンナーレ国際建築展。
平沼孝啓 (ひらぬま・こうき)
建築家 | 平沼孝啓建築研究所

Kohki Hiranuma ( Architect )
Kohki Hiranuma Architect & Associates

AGC studio
第70回デザインフォーラム / Design Forum Vol.70
開催日時
Date
2016.11.15(Tue) 18:00-20:00
 
プログラム
Program
 
18:00-18:10 主催者より始めの挨拶、審査員ご紹介
Opening Remarks
18:10-19:10 発表者プレゼンテーション
(プレゼン10分 質疑12分 入替3分 / 1組)
Presentation(Presentation 10mins. Critic 10mins. Turnover 3mins. each)
19:10-19:30 公開審査
Open Critic / Final Screening
19:30-19:50 発表と講評・表彰式
Comments and Commendation
19:50-20:00

主催者より終わりの挨拶
Closing Remarks

 
参加方法
Admission
事前申込予約 (先着70名)
Pre-registration (70 people, First-come basis)

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二次審査は公開方式です。一次審査時の提案も公表します。
映像の撮影を予定しております。予めご了承ください。
The final stage is held in open screening. We will be also show the
proposals at the preliminary stage.
Please note that we intend to record the sequence of the event.

   
会場
Venue
AGC studio
〒104-0031
東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館 2階
1F and 2F Kyobashi Soseikan building, 2-5-18 Kyobashi, Chuo-ku, 104-0031 Tokyo
●電車でのアクセス / access by train:
銀座線京橋駅 4番出口すぐ
JR東京駅八重洲南口より徒歩10分
有楽町線銀座一丁目駅より徒歩4分
都営浅草線宝町駅より徒歩3分
Just next to Exit 4 of Kyobashi Station (Ginza line)
10-minute walk from Yaesu South Exit of Tokyo station (JR)
4-minute walk from Ginza-1chome Station (Yurakucho line)
3-minute walk from Takaracho Station (Toei Asakusa line)
●車でのお越しの場合 / access by car:
AGC studioでは駐車場のご用意はございません。
車でお越しの際には、周辺の有料駐車場等をご利用ください。
There would be no parking provided by AGC studio.
Please use pay parking near the studio.

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